仕事柄もともといろんな人と会うのですが
今月は特に沢山の人との出会いや再会があります。
先週などは用事のついでをはるかに超えて
兵庫、滋賀、大阪と久しぶりの人たちと会うために奔走しました。
自分でそうしているのだから自分が求めているんですね。
何を話したのか憶えていないのにしっかり心の栄養をもらいました。
京都での用事を一瞬で済ませ、またまたついでに奈良へ。
今度はずっと見たかった石仏に会いに行きました。
http://www.city.sakurai.lg.jp/kanko/syaji/kashiramoji/agyo/1395284534959.html
写真が撮れなかったので気になる方は検索してください。
桜井市にある小さな小さな石位寺という現在は無住のお寺です。
地元の運転手さんも知らなかったほど知られていませんが
ここにある石造浮彫伝薬師三尊像は日本最古にして最も美しい石仏とも言われています。
1300年経っているとは到底思えません。
用いられている遠近法も年代を考えれば驚異的です。
法衣や唇に施された朱色は後年のものとも言われていますが
はっきりとした調査は行われていないようです。
何より信じられませんがこの石仏は砂岩で出来ているんです。
砂岩というのは雨風にさらされれば数年で表面が荒れて
施した色なんてすぐに消えてしまいます。
保存状態が良かったとかそういう難しい話は置いといて
どれだけこの石仏が大切に守られてきたかということを想像せずにはいられません。
現在の収蔵庫は昭和52年建造のもので普段は扉も開いていません。
市役所の観光課に電話して予約すると近隣の方々が開けてくれます。
僕が行ったときも3名ほどの地元の方々がいてお茶を出してくださいました。
拝見した後「とても大切にされてきた仏様ですね」と僕が言うと
隣に住むという女性がどこか誇らしげに微笑んでおられたのが印象的でした。
1300年の間に収める建物はきっと何度も建て替えられたでしょう。
今この石仏を守る地元の方々のご先祖様もきっと代々同じようにしてきたのでしょう。
物の力で人が動かされ人の力で物が守られる。
作者としては最高に名誉な状況がここにはあると思いました。
2018年4月17日火曜日
2017年12月10日日曜日
屋根
気付けばもう12月。
9月の個展が終わってからトルコ、イタリアに行ったりその穴埋めをしてたりで
あっという間に3か月ぶりの更新になります。
なぜか年末恒例のアトリエ整備ネタです。
今年はずっと気がかりだった部分の雨漏り対策をしました。
一段高くなっている部分が何度シートを補修しても雨漏りが止まらず
一時はアトリエ内部にシート張ってしのいでいました。
しかしこの乾期に思い切って折板屋根を張ることにしました。
高さ6mで面積は12m×6m=72㎡。
材料の量も結構あり一人で担ぎ上げるのはかなりしんどかったです。
4.5mの折板は軽トラにはギリギリでしょうか?アウトでしょうか?
とにかく無事張り終えました。
よくある話ですが設置後ほとんど雨が降らず
まだちゃんと機能するかはわかりません。
しかしこんなに雨が待ち遠しいのは何年ぶりだろう?
皆様良い年末年始をお過ごしください。
9月の個展が終わってからトルコ、イタリアに行ったりその穴埋めをしてたりで
あっという間に3か月ぶりの更新になります。
なぜか年末恒例のアトリエ整備ネタです。
今年はずっと気がかりだった部分の雨漏り対策をしました。
一段高くなっている部分が何度シートを補修しても雨漏りが止まらず
一時はアトリエ内部にシート張ってしのいでいました。
しかしこの乾期に思い切って折板屋根を張ることにしました。
高さ6mで面積は12m×6m=72㎡。
材料の量も結構あり一人で担ぎ上げるのはかなりしんどかったです。
4.5mの折板は軽トラにはギリギリでしょうか?アウトでしょうか?
とにかく無事張り終えました。
よくある話ですが設置後ほとんど雨が降らず
まだちゃんと機能するかはわかりません。
しかしこんなに雨が待ち遠しいのは何年ぶりだろう?
皆様良い年末年始をお過ごしください。
2017年8月27日日曜日
個展のお知らせ
2017年8月14日月曜日
展覧会のご案内
3か月ぶりの投稿です。
ご注文いただいた物やコンペ用、展示用の作品などを黙々と制作してました。
久しぶりに一息ついたので展覧会のご案内などしようと思います。
しかしいつも思うのですが、なぜ仕事は一気にやってきて僕を忙殺し
来ないときは心配になるほど全く来ないのでしょう?
これは自分のバイオリズムや放つオーラと関係があるのでしょうか?
グループ展です。
International Sculpture Group Tokyo & Seoul 2017
8月21日~9月1日 11時~18時半 日曜休廊、最終日17時まで
Opening party: 初日21日 17時~19時
ギャラリーせいほう
ご注文いただいた物やコンペ用、展示用の作品などを黙々と制作してました。
久しぶりに一息ついたので展覧会のご案内などしようと思います。
しかしいつも思うのですが、なぜ仕事は一気にやってきて僕を忙殺し
来ないときは心配になるほど全く来ないのでしょう?
これは自分のバイオリズムや放つオーラと関係があるのでしょうか?
グループ展です。
International Sculpture Group Tokyo & Seoul 2017
8月21日~9月1日 11時~18時半 日曜休廊、最終日17時まで
Opening party: 初日21日 17時~19時
ギャラリーせいほう
〒104-0061 東京都 中央区銀座8丁目10-7 1F
Gallery SEIHO
参加作家
(Korea)
Choi Sung Chul
Chung Kuk Taek
Kang Min Kyu
Kim Kyoung Min
Kim Yeon
Lee Sung Ok
Park Gun Won
Yum Si Kwon
Yun Jin Seob
(Korea)
Choi Sung Chul
Chung Kuk Taek
Kang Min Kyu
Kim Kyoung Min
Kim Yeon
Lee Sung Ok
Park Gun Won
Yum Si Kwon
Yun Jin Seob
(Japan)
池田 秀俊 Hidetoshi Ikeda
高野 浩子 Hiroko Kono
安部 大雅 Hiromasa Abe
平戸 貢児 Koji Hirato
芝田 典子 Noriko Shibata
菊地 伸治 Shinji Kikuchi
湯川 隆 Takashi Yukawa
(Taiwan)
Chia- ming Chang
(Portugal)
Mario Lopes
(Colombia)
Pablo Posada Pernikoff
(Singapore)
Yeo Chee Kiong
元々日韓交流展として10人程で始まった展覧会でしたが
人数も増え世界中の作家たちも参加するようになり結構な大所帯です。
僕は9月に個展も控えており(追ってご案内します)
その準備であまり会場には居られないかもしれませんが
どうぞ会場に足を運び今を生きる各国の彫刻家の成果をご覧ください。
よろしくお願いします。
池田 秀俊 Hidetoshi Ikeda
高野 浩子 Hiroko Kono
安部 大雅 Hiromasa Abe
平戸 貢児 Koji Hirato
芝田 典子 Noriko Shibata
菊地 伸治 Shinji Kikuchi
湯川 隆 Takashi Yukawa
(Taiwan)
Chia- ming Chang
(Portugal)
Mario Lopes
(Colombia)
Pablo Posada Pernikoff
(Singapore)
Yeo Chee Kiong
元々日韓交流展として10人程で始まった展覧会でしたが
人数も増え世界中の作家たちも参加するようになり結構な大所帯です。
僕は9月に個展も控えており(追ってご案内します)
その準備であまり会場には居られないかもしれませんが
どうぞ会場に足を運び今を生きる各国の彫刻家の成果をご覧ください。
よろしくお願いします。
2017年5月9日火曜日
最近のアトリエ
久しぶりの石割りです。
今回は僕が良く使うフィレンツェ産砂岩「ピエトラセレーナ」を割りました。
長さ約3m、一本で使いたかったのですがなかなかその機会もなく
今回オーダーをいただいた1mほどの彫刻に使うことにしました。
年々機械が巨大化していて体に堪えます。
一列に30㎝くらいの深さに穴を空けたら
このブログではお馴染みのセリ矢を入れてハンマーで叩いていきます。
僕のアトリエには大型の切断機がないのでこうして矢で割るのですが
それだとどうしても両端にロスが出るので1mの石を使うにしても
念のため2~30㎝多めに取って割らないとなりません。
今はこんな機械が欲しいです。(イメージ画像)
ここまで大型化すれば体への負担も減ります。
最近は僕が使う素材や石種も多様化してきました。
現在国産の石材を使う機会をいただいてる中で宮城県の稲井石を加工中です。
粘板岩といういわゆるスレートで木材のように目がはっきりしています。
その目に沿えば薄く大きな板を割り出せるため昔から石碑に使われる名石です。
とても美しい石ですが手での加工が非常に困難なので
破損のリスクなく深く彫りこむためにと購入したのがコアドリルという機械です。
(もちろん中古です)
写真の赤い筒状のダイヤモンドドリルが水を出しながら回転して石をくり抜いてくれます。
時間はかかりますが自重で勝手に降りていってくれるのでとても助かります。
これが終わると次は島根県の来待石という砂岩が待ち構えています。
先ほどのフィレンツェ砂岩にも似た美しい石です。
この石も初めて使うのでまずはどんな加工方法が有効かを探らないといけません。
どんな石なのか、楽しみでなりません。
多様な素材に対応するために、そして体をいたわり石のロスを無くすために
機材や重機を充実させねばと思う今朝でした。
今回は僕が良く使うフィレンツェ産砂岩「ピエトラセレーナ」を割りました。
長さ約3m、一本で使いたかったのですがなかなかその機会もなく
今回オーダーをいただいた1mほどの彫刻に使うことにしました。
年々機械が巨大化していて体に堪えます。
一列に30㎝くらいの深さに穴を空けたら
このブログではお馴染みのセリ矢を入れてハンマーで叩いていきます。
僕のアトリエには大型の切断機がないのでこうして矢で割るのですが
それだとどうしても両端にロスが出るので1mの石を使うにしても
念のため2~30㎝多めに取って割らないとなりません。
今はこんな機械が欲しいです。(イメージ画像)
ここまで大型化すれば体への負担も減ります。
最近は僕が使う素材や石種も多様化してきました。
現在国産の石材を使う機会をいただいてる中で宮城県の稲井石を加工中です。
粘板岩といういわゆるスレートで木材のように目がはっきりしています。
その目に沿えば薄く大きな板を割り出せるため昔から石碑に使われる名石です。
とても美しい石ですが手での加工が非常に困難なので
破損のリスクなく深く彫りこむためにと購入したのがコアドリルという機械です。
(もちろん中古です)
写真の赤い筒状のダイヤモンドドリルが水を出しながら回転して石をくり抜いてくれます。
時間はかかりますが自重で勝手に降りていってくれるのでとても助かります。
これが終わると次は島根県の来待石という砂岩が待ち構えています。
先ほどのフィレンツェ砂岩にも似た美しい石です。
この石も初めて使うのでまずはどんな加工方法が有効かを探らないといけません。
どんな石なのか、楽しみでなりません。
多様な素材に対応するために、そして体をいたわり石のロスを無くすために
機材や重機を充実させねばと思う今朝でした。
2017年3月16日木曜日
石彫の現況2017
目黒区の現代彫刻美術館で開催中の「石彫の現況2017」
会期も残すところ10日ほどになりました。
これから行かれるという方もいるかもしれませんが自分の作品だけ公開しちゃいます。
と言ってもこの写真はアトリエでの制作中
カタログ用に間に合わず仕方なく撮った未完の状態のものです。
完成作品と展示場所の雰囲気はやはり実際に美術館へ行ってご覧ください。
建物をかなり意識してます。
他の出品作家の力作や野外と2階にある常設の彫刻も必見です。
今月26日まで10時~17時の開催です。
ただし21日は閉館、最終26日は16時半までとなっています。
どうぞよろしくお願いします。
http://www.museum-of-sculpture.org/
会期も残すところ10日ほどになりました。
これから行かれるという方もいるかもしれませんが自分の作品だけ公開しちゃいます。
と言ってもこの写真はアトリエでの制作中
カタログ用に間に合わず仕方なく撮った未完の状態のものです。
完成作品と展示場所の雰囲気はやはり実際に美術館へ行ってご覧ください。
建物をかなり意識してます。
他の出品作家の力作や野外と2階にある常設の彫刻も必見です。
今月26日まで10時~17時の開催です。
ただし21日は閉館、最終26日は16時半までとなっています。
どうぞよろしくお願いします。
http://www.museum-of-sculpture.org/
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