2014年2月6日木曜日

鳥からの贈り物

今年に入ってから7月の個展へ向けて家とアトリエの往復を繰り返しています。
まるでイタリアに居た頃のような生活で
制作がはかどる反面、社会と断絶したような不安を感じ続けなければなりません。
そんなある日の朝、カバーをし忘れた制作中の作品に鳥がフンをしていました。

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ここは自然豊かで沢山の鳥がいるので年に数回は被害に遭います。
大理石は吸水性が高く油や色のある液体が付いたら即処理しないと大変です。
怪我をしたときも傷よりまず石に血が付いてないかを心配します。
このフンは付着してから数時間は経っているようで
表面を少し磨いたくらいでは取れないほど色が入っていました。
ひとしきりそこらの鳥に文句を言ったら、あきらめて作品の形を変えるしかありません。

CIMG5745.jpg

いったい何を食べているのか、5mmほど削ってもまだまだ緑色が出てきます。
悪態をつきながらもフンに導かれるままに削っていきました。

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まあ、今回は鳥に感謝してもいいかもしれません。
自分ではやろうとも思わなかったであろうアクセントになりました。