2016年12月25日日曜日

メリークリスマス

気が付けばすっかり年の瀬に、
今年は急ぎの作品がありクリスマスも関係なく仕事です。
ここ木更津のアトリエに来て早や1年2か月、だいぶ馴染んできました。
 
 
ちょうど1年前のブログを見ると感慨深いものがあります。
 
 
「アトリエ大改装①」となっているので当時はその②を書こうとしてたのですね。
すみません。。。
 
大理石の汚れ方を見ようと実験的に外に置いた作品は
1年たった今でも意外と綺麗なままです。
 
 
これは大理石屋外モニュメントもいけるかもしれません。
 
1年を通して過ごしてみてわかることが沢山ありますが
最近発見した現象がこれ。
 
 
イナゴがブドウの木の枝に串刺しになっていました。
これはもしかしてモズのハヤニエではないかと思うのですが
この時期に行うものなのでしょうか?
 
景色も季節ごとに変化します。
 
 
夕方出先から戻るとタンクの向こうに富士山が、この時期のお楽しみです。
そして夕日はいつでも美しく1日の疲れを癒してくれます。
 
 
皆様良いお年をお迎えください。

2016年11月6日日曜日

展覧会のお知らせ

今月11月17日よりミラノのマロンチェッリ通りでJapan my loveというアートイベントが行われます。
コンクールを勝ち抜いた10人の日本人作家が会場である6つの画廊で展示します。

http://carte-scoperte.com/cam/

会期は会場によってそれぞれ異なります。

◆会場について◆

1)EDIT (Via Maroncelli 14)
CAM のメイン会場、オープニングもここで行う。木村デザインの着物 20 点の展示

2) Carte Scoperte (Via Maroncelli 14)  11/17~1/17(2017) EDIT とともに CAM の核となる会場。
同画廊主であるザルディン家父子が CAM2016 のイタリア側審査員も務めた。

3)MARONCELLI 12 (Via Maroncelli 12) 11/17~12/22(2016)

4)Il VICOLO (Via Maroncelli 2) 11/17~12/3(2016)

5)OFFICINA ANTIQUARIA (Via Maroncelli 2)11/17~12/15(2016)

6)PAOLA COLONBARI (Via Maroncelli 13) 11/17~1/30(2017)

僕はCarte Scoperte での展示となります。
2004年に個展をして以来12年ぶりのイタリアでの作品展示になります。
おそらく8~10個ほど小品を出します。
会期中ミラノにいらっしゃる方が下りましたら是非お立ち寄りください。




もう一つソウルでも展示があります。
11月24日~30日、弘益大学そばのMIR Galleryというところで開催します。
毎年東京とソウルで順番にやっている日韓交流展です。
僕を含む日本作家7名、韓国作家7名のグループ展です。
詳細住所や画像などがまだ来ていないので文章のみでの告知になりますが
こちらも会期中ソウルにおられる方、是非ご高覧ください。
僕はどちらの展示も初日は会場におります。
よろしくお願いします。

2016年9月25日日曜日

旅の続きイタリア

帰国してもう1か月程経ちますので駆け足で旅の報告をします。

今回のイタリアは珍しく仕事としての用事が少なく
ほぼプライベートで古い友人を訪ね歩いたりしてました。
最初のローマでも観光したり(ミケランジェロのモーセ)


古い友人と中華を食べたりとゆっくりしてました。

そしてローマを後にした僕は20年前
僕がイタリアで最初に住んでいた町ペルージャへと向かいました。



ちなみに今回のレンタカーは新しく出た4人乗りのsmartです。
小ぶりだけど一人旅にはちょうど良く走りも軽快でした。
ペルージャに行く前にちょっと寄り道で僕が2005年に収めた
アッシジ・サンフランシスコ教会のレリーフを見に行きました。


当たり前ですが変わらずそこにありました。
金色だった階段状の部分が黒くなっていい感じに時間を重ねてます。
7年ぶりの再会でした。

そしてペルージャへ、


大聖堂とその前の大階段です。
ペルージャに住んでいた人なら皆経験があると思います。
昼となく夜となくこの階段に座って行き交う人達を眺めながら
おしゃべりしたりビール飲んだり、懐かしい場所です。
今回も20年前に一緒に住んでいた友人宅を訪ね
食べきれないほどのご馳走と今の彼の家族に会い大満足。
写真は載せないでおきますが子供が3人に増えていて賑やかで幸せな家でした。

ペルージャを後にして次はフィレンツェに向かったのですがその前に
やはり寄り道してキャンティ地方のワイナリーを何軒か訪ねました。


そのうちの一つCastello di Verazzanoです。
近年大規模化して割と日本でも手に入るお酒になりました。
ここでは酒蔵ツアーに参加しワインも沢山いただきました。

ようやくフィレンツェです。


この町の大聖堂はいつ見ても美しく壮大です。
ここでもペルージャ時代の古い友人と会い去年生まれた子にも会いました。
やはり顔写真は載せませんが代わりに一緒に食べたフィレンツェ風ステーキを。


通常Tボーンですが大きすぎるのでLボーンにしてもらいました。
この地の肉とこの地のワインはやはり最高でした。

フィレンツェを後にしていよいよ我が町カッラーラへ、


ここに来ると不思議と時間の経過がなくなり
まるで今でもずっとここに住んでいるような錯覚を持ちます。
用事を済ませてから久しぶりに石切り場を見に行きました。


現在の「ミケランジェロの石切り場」です。
その名の通り彼が惚れ込んで使っていた大理石が取れた場所で
質の良い部分は取りつくされてずっと閉山していた採石場です。
しかしここ数年、山の頂上部に残っていた良質の大理石を取ろうと
採掘作業で出た石の屑で昔掘られた部分を埋め戻して頂上部へ
(写真の一番高いところ、色が切りたてで白く見えると思います)
とうとうたどり着いて最近採石を始めたそうです。
僕はまだ切り出されたその石は見ていませんがきっと宝石のような値段でしょう。

寄り道ばかりで時間がなくなったので急いで最終目的地ミラノへ。
ミラノでも古い友人に会ったり、この秋展覧会をする予定の画廊を下見したり
いろいろありましたがまた次回、その展覧会のご案内も改めていたします。
それでは。

2016年8月4日木曜日

Roma

昨日ローマに到着しました。



この1か月いろんな国に行っていたので6年ぶりのイタリアなのに最初実感がわきませんでした。
でもこの町で良く行っていたお店で食べたりしてじわじわと懐かしさを感じてきてます。

リトアニアでの最後の日、空港のあるVilniusに一泊しました。
なんと去年お世話になった我孫子国際野外美術展の実行委員長であり
ご自身アーティストの駒場拓也さんがこの地で展覧会開催のため逗留していたからです。


まさかリトアニアで友人に会えるとは、ミラクルです。
リトアニア最後の晩を熱く過ごすことができました。
アイスランドのアーティスト、アオスタさんとの3度目のコラボ展示で8月11日からだそうです。
もし夏休みリトアニア旅行をご予定の方がいましたら是非お立ち寄りください。

http://www.slapeliumuziejus.lt


明日ローマを後にし寄り道しながらニースまで北上します。

2016年7月27日水曜日

リトアニア・ラトビア

現在ラトビアのツェ―スィスから10数キロのリエパ近郊にいます。
ラトビアに入る前はリトアニアのアリートゥスという町で木彫のシンポジウムに参加しました。
作品はこちら。


この地で活躍したアンゼルマス・マトゥーティスという詩人にちなんだ作品ということで
ハニカムのコンポジションに珍しく具象的な蜜蜂を彫りました。
なぜなら彼の夏の別荘が六角堂のような建物で壁には一面六角形の棚が、
そして50㎝程の大きな蜜蜂のオブジェまで飾られていたからです。
これは相当蜂へのリスペクトをお持ちだったなと想像していたら
案の定蜂をテーマにした詩がありました、が意味は分かりません。。。
とにかくそんなことで蜂の巣&蜂の一刀彫、2.5mあります。

その後ラトビアに入り今はこの地のホテルにプライベートな作品を作っています。
僕とリトアニア、ラトビア両国の友人の3人でそれぞれ1つずつ、やはり木彫です。
こちらはテーマはないので自由に2mほどの横向き作品を作っています。


今までやってきたRegenerationというシリーズの応用編です。
明日塗装してこのままの向きで石に乗せたら終了です。
8月2日までゆっくり観光させてもらいます。
その後イタリアに飛ぶので次回はきっとイタリアから。
ではまた次回。

2016年7月9日土曜日

カッパドキアより

久しぶりのブログ更新です。
現在トルコのカッパドキアにいます。
友人の経営するホテルにモニュメントを設置したのが去年の1月。
あれから1年半経ってどんなホテルになっているか我がことのように気になっていました。
ネットでは評判を拝見していましたが実際にこの目で見てみたいと思いやってきました。

 
当時はまだ建設中でホコリまみれだった建物が今や素晴らしいホテルになっています。
懐かしい感覚と共に全く知らない場所に来た感覚が混ざりあって不思議です。
部屋も食事もサービスも今まで泊まったどのホテルより素晴らしい、人気なわけです。

https://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g297988-d7909202-Reviews-Millstone_Cave_Suites-Uchisar_Cappadocia.html

忙しそうな彼らには申し訳ありませんがゆっくりさせてもらってます。
久しぶりに彼らと一緒に過ごして立派な経営者となっていることにも感心しました。
自分も頑張らなければと勇気をもらいます。

そんな天国から明日発たなければなりません。


こんな朝食とも


こんな景色ともまたしばらくお別れです。
明日イスタンブールへ移り翌々日にはリトアニアへと旅立ちます。
今世界がテロの脅威にさらされご存知の通りトルコも例外ではありません。
どこの国に行くにしても大丈夫だと無責任に奨めることは出来なくなりました。
でも飛び交う情報に惑わされずに自分の頭で何が大事かを考え
勇気をもって行動すべき時だと思います。
明日は参院選、とても大事な選挙です。
同じように情報に惑わされずに自分で判断して選挙には絶対行きましょう!!
僕は出国前に期日前投票してきました。

話がそれましたがリトアニアでは木彫のシンポジウムに参加します。

http://www.fm99.lt/kas-zmogiuko-sirdyje-domesis-ir-kurs-skulptoriai-is-ivairiu-pasaulio-saliu/

久しぶりのシンポジウム、怪我しないように頑張ります。

2016年4月29日金曜日

個展終了

昨日ギャラリーせいほうでの個展を終えて
雨の中ではありましたが無事に搬出して木更津に戻ってきました。
会期中は本当に沢山の方々に来ていただき
改めて自分が周りの人達の庇護の下に生かされていることを感じました。
「手にする風景」という実験的な展示の趣旨も
ほとんどの方が好意的に面白がってくれたように感じます。

今日からは次のステップへ、
とにかく前へ前へ努力しますので皆様これからもよろしくお願い致します。
来場していただいた方々、本当にありがとうございました。

2016年3月16日水曜日

個展のお知らせ

長らく沈黙を守っていました。
実は来月の個展に向けて黙々とアトリエにこもって制作しておりました。
こういう時期はあまり人とも会わなくなるので
自分が社会から断絶したような言いようのない孤独感を持ちます。
しかしそれが個展開催に向けてのパワーにもなります。

4月18日~28日 日曜日休廊
11:00~18:30(最終日は17:00まで)
ギャラリーせいほう
中央区銀座8-10-7

今回の展示ではサブタイトルを「手にする風景」としまして
画廊内に小さな風景を作って来る人に小人になったつもりで見てもらおうと考えてます。
いつも個展ではその会場に対しての空間構成をしてきましたが
どちらかというと野外の風景を作りたいと考えている僕は少し違和感を持っていました。
そこでこのギャラリーせいほうという華々しい舞台だからこそ
画廊空間を無視して野外の仮想空間をミニチュアにしたような作品展示をします。
来場した人が自分で作る風景コーナーも設けるつもりです。
実験的な展示ですので皆さんの反応を想像すると不安は日々つのります。
しかし搬入までちょうどあと1か月、
結果を恐れずに今出来ることを全力でやるしかありません。
皆様どうぞよろしくお願いします。