2014年9月2日火曜日

乗り継ぎ

今年はわけあってトルコに行ってきました。
「わけ」というのはそもそも展覧会で行くはずだったルーマニアが中止となり
ルーマニアに行くための経由地としていたトルコだけが旅の目的地になったのでした。
しかしトルコはかねてより行きたかった僕の憧れの国です。
意気揚々とイスタンブールへ飛び最初の目的地イズミールへの乗り継ぎをしようとすると

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豪雨によりほぼ全便がキャンセルといういきなりのアクシデントです。
時間はすでに夜7時、いつ飛ぶかわからない振替便のチケットを求めて
チェックインカウンターには近づく隙間もないほどの人だかりです。
その日の移動を諦めかけていたその時
「安部さんですか?」といきなり流暢な日本語でトルコ人男性に名を呼ばれました。
なぜ名前を知っているのか、訳が分からず新手の窃盗かとすら考えました。
すると彼が「ガイドのカフカです、振替便のチケットを取ってくるのでお待ちください」
と人ごみの中へ消えていきました。
結局彼はイズミールで落ち合うはずだった僕たちのガイドさんだったのですが
イタリアで培った僕の用心深さから旅行会社に電話で確認してしまいました。
彼はイスタンブール在住の方で同じ便でイズミールへ飛ぶ予定だったところ
飛行機の欠航を知って空港内で僕たちを探してくれたそうです。
振替便のチケットを手に、汗まみれで戻ってきた彼を見て
疑って申し訳なかったなと反省しました。

振替便も遅れに遅れて待つこと5時間、
イズミールのホテルへ着いたのは午前2時ころのことでした。
少し眠ってカーテンを開けると窓からはエーゲ海が、

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やっとトルコに来たという実感と、旅への期待感で胸が高鳴りました。
まだ観光していませんが今日はここまでにします。
次回はイズミール近郊のエフェソス遺跡などについて書きます。