つい先日までルーマニア人の友人が個展のために来日していました。
彼は2年前にも宇部の彫刻コンクールのために日本に来たことのある古い友人です。
その時のブログです。
http://terramono.seesaa.net/article/226768374.html
http://terramono.seesaa.net/article/227348835.html
慣れたもので箸を振り回しながら話すようになりました。
僕の予定ではステンレスモニュメントも終わっていて
彼を迎えたら一緒に旅行でもしようかと考えていたのですが
1ヶ月も遅れてしまったので全ては泡と消えました。
彼は到着早々、長旅で疲れているにもかかわらず僕の仕事を手伝ってくれました。
さすがに初日は時差ボケで、途中耳栓して作業台の上で寝てましたが、
大きな機械音の中よくも眠れるものだと感心しました。
その後彼の個展が始まるまでの4~5日間ずっと茨城で僕の手伝いです。
観光もしたかったでしょうに、文句も言わずに付き合ってくれて感謝に絶えません。
彼の個展では逆に僕が全力でサポートしました。
作品輸入でトラブルはありましたが何とか大成功で終わることができました。
その間に僕のモニュメントも無事設置を終えて
帰国前夜は2人で静かな打ち上げをして語り合いました。(最初の写真)
お互い全力で助け合って乗り越えた難局でしたがそれは
「友達だから助け合う」とか「自分もしてもらったからお返しに」とか、
そういうことも無くはありませんがちょっと違う気がします。
自分と同じような意識を持って制作し続けている人間を応援したい、
彫刻界全体にとって良いことだと信じるから尽力したいと望むのだと思います。
他人を妬みながら優劣を競い合うだけがライバルではありません。
良いものを発信するために時にはこうして手を組んでいくことも大事だなーと感じます。